護身術特集に向けて、コンセプトを文章に起こしておきました。
基本的に使われない予定。使われるにしても部分かな?備忘録的に掲載。
護身術の特集!ということで、改めて護身術について調べてみました。曰く
「他人から危害を加えられた際に自分の身を守るためのわざ。積極的に相手に攻めかかるのではなく、受け身のわざが中心となる。」ということだそうです。まぁ、そのままですね。せっかくですから、もう少し掘り下げてみようと思います。
京都の生み出した偉大な知性
「白川静」先生によると、
「護」とは、
鳥占いで災いを祓い、身を守ること
と、解かれています。つまり漢字
「護」は、その成立の過程において
「護る」ためには、何らかの
「超常的な力が必要」と考えられていたようです。
超常的というと身構えてしまいますが、例えば、なぜだかこちらに行きたくない。なぜだかこれを選びたくない等、虫の知らせと言われるような、
誰にでもあるこういう感覚もその一種でしょう。合気道では、無意識に
「この手の感覚を磨く」稽古体系になっていると聞いたことがあります。
・合気道の稽古では、いつも
「同じことを何回も」繰り返します。
・合気道の稽古では、相手と
「合わせることを重視」します。
その結果、
・いつも同じことを何回も繰り返すことで、その
「いつもと違う何かを感じる」ことができる
・相手と合わせることで、
「合わせない何かに違和感を抱く」ことができる。
武術というものは様々な危険に対処するためにできています。しかし、いかに武術の鍛錬を積んでいる人であれ、明確に殺意を持っている人とは圧倒的な差があります。例えばボクシングで、反則し放題の相手と対戦するようなものです。
「身を護る」ということだけを考えれば、このような状態を避けることが、技術を磨くよりも効果的であることは言うまでもありません。そして、犯罪者というのは、往々にして
「いつもと違う、異質な何か」です。
以前、警視庁の先生から聞いた話です。合気道を嗜む非番の警察官が、ある日、電車に乗ろうとした時、どうにも
違和感が拭えない。思うところあったので、別の車両に乗り換えたそうです。すると、最初に乗ろうとした車両で、
ナイフを持った人が暴れだしたということがあったようです。
警察官なのだから、その車両に乗って制圧しろよ、、、というツッコミはともかくも、いかにそういう感覚を磨いたところで、百発百中。必ず危険から逃れることができるわけではないでしょう。しかし、
少しの努力でその確率を少なくすることは、誰にでもできます。例えば、
・歩きスマホをやめる
・暗いところや危険なところに近寄らない
・怪しい人物からは、心理的にも物理的にも距離をとる
・防犯ブザーなどを持ち、常にその場所を把握しておく
・法律をキチンと守る
なども、広い意味では、立派な護身といえると思います。
ともあれ、いくら気を付けていても、
100%安全ということはありえません。そのまさか!の時のために、最低限のやるべきことを知っておくのは、
東の果てのサムライの国に生まれた者のエチケット(?)だと、僕は考えています。
そういうわけで、その
エチケット(!)なるものを数回にわけてご紹介していく予定です。
2024年07月11日