ゼニクレージー

最近巷を騒がしている「ゼニクレージー」ですが、意外と知られていないことにドコモが生み出したキャラクターでははありません。昭和50年に放送された特撮ヒーロー「コンドールマン」に登場する悪役キャラクターです。

さてこの「コンドールマン」。作者は「川内康範」という方で「月光仮面」の生みの親でもあります。政財界を含めあらゆる界隈で活躍した方で「戦後のフィクサー」とも言われていた方のようです。そんな「川内康範」先生が作るヒーローが普通なわけがありません

彼のヒット作のひとつに「レインボーマン」という作品があります。「阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)」という呪文を唱えながら7つの形態に化身するヒーローです。今もあるのか知りませんが、子供が歌う「インドの山奥で、、、云々」という替え歌の元はこの作品の主題歌です。


多くのヒーローものと同じく、もちろん悪の組織が悪逆の限りをつくすわけですが、

【1】麻薬を普及させて、日本人全員を狂わせて日本人を絶滅!!
【2】偽札を大量配布して、日本にインフレをおこさせて日本を殲滅!!
【3】日本に向かう航空/船舶などを襲い、輸入に頼る日本を国際的に孤立させて壊滅!!
【4】サイボーグ軍団で日本人を皆殺し!!

という【4】以外、チビッコには理解し難い方法で日本を攻略してくるわけです。

【2】に至っては「お多福会」という

宗教団体を隠れ蓑に、ご利益という形で信者にニセ札を配る

という手の凝りよう。信者の増加に伴うニセ札の拡散で、いわゆるジンバブエ状態のハイパーインフレ。パンひとつ買うのにも大量の紙幣が必要な事態に陥ります。

並みのヒーローものなら悪の組織をつぶせば万事解決!、、、というところでしょうが、そこは「川内康範先生」です。

レインボーマン。預金封鎖と食糧配給を総理に直談判!


素敵ですね。

思慮のある方ならお気づきかとは思いますが、この悪の組織。世界征服などという大それたことは企んでいません。ピンポイントで日本を滅ぼしたい組織なのです。


雪山

2019年04月01日

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