今、イタリアでは
エクソシストが急増しているらしい。バチカンが養成講座を開くほどその要望は多いらしいが、十分に供給されていないのが実情だということだ。これには社会的要因が多分にあり、人権問題から来る
精神病院の閉鎖、汚職事件からくるカトリック信者の激減が及ぼす
コミュニティの崩壊などが例に挙げられるものらしい。
ここで、エクソシストが行う
エクソシズムだが、イメージとしては大抵の人は思い浮かべることが出来るであろうと思うし、実際もあまり大差はないようだ。意外なことに原型は
聖書でイエス・キリストが行った奇跡らしい。
反面、若い人達は悪魔崇拝、いわゆる
サタニズムに陥る傾向もあるようだ。ただ世間一般がイメージする、自身の欲望の実現と人類の不幸を呪願するようなものではなく、
単にアンチキリスト的なスタンスである、、、つまり、俺たちの神も認めろ、、、即ち、
多神教への憧憬ということのようだ。
あるサタニズム教団の教祖曰く、
キリスト教は、単調で空虚で脅迫的な宗教だ。彼らが否定、悪魔的なものと見なしている、、、例えば性的なものでさえ美しさは存在するということだ。そこまでは解る。
サタニズムは、人間そのものが地上の神であることを意味しているんだ!
とか極端なこと言われても先生困ります(-.-)
ともあれ、エクソシストである。これを題材に扱った映画は数多くあるが、大抵それらは
実話を元に構成されているらしい。僕が知るエクソシストを扱った直近の映画は、
「エミリーローズ」である。これもアンネリーゼ・ミシェルというドイツ人女性が悪魔に憑かれ、
エクソシズムによって死亡する事件を扱った実話の映画化である。
ところで、エクソシズムの要望は多いが、ある司祭によると実際に
これは悪魔憑きであると断定せざるを得ない事例はいい所、
全体の1割程度らしい。この断定せざるを得ない条件とは、
・抗精神剤が
効かない。
・教会に近寄ると吐き気など、
なにかしらの弊害がある。
・本人が知らないはずの言語を
完璧に理解する。
など様々あるらしいが、
全体の9割は思い込みだろう、、、ということのようだ。
さて話は戻って
「エミリーローズ」である。彼女には、
カイン、ヒトラー、ネロなど6体の悪魔が憑いていたらしく、虫を食べ、小鳥の頭をもぎ取っては頬張り、十字架を破壊し、地面に頭を打ち付ける、、、など様々な奇行を行っていたらしい。最終的に、エクソシズムが行われる中、彼女は
夢の中で聖母マリア様に出会い、
悪魔に取り憑かれて苦しんでいる人が大勢居る。その為にもう一度悪魔に憑かれたまま、命を捧げてくれないか
と嘆願されたらしく、その教えを守り
聖母が現れ、私は悪魔から解放されたという遺書を残して
絶食の後、死に至る。これが本当に悪魔憑きだったかどうかは知る由もない。ただこれによって、
殺人事件として裁判が開かれ、この事件を境に
ドイツではエクソシズムが行われなくなったようだ。
というわけで、ことの真偽を
親愛なる合気道を愛する諸君に委ねることにする。エクソシズムを行っている時の実際の音声と彼女の写真、、、だそうだ。ちなみに
怖すぎて、僕は途中で断念。とりあえず、1分40秒までは大丈夫と思う。
雪山
2019年09月29日